■「食と栄養部会(タバコと食・栄養部会)」について

 喫煙行為は食事やアルコール摂取などの食行動や食事内容と関連することが多いとされます。そのため、管理栄養士・栄養士をはじめとした食と栄養に関わる専門職は、タバコの害についての知識を身につけ、禁煙活動を推進することが期待されています

 

 また、禁煙指導においては、病院や行政機関等で行われる栄養指導、栄養相談同様の行動変容理論や手法が用いられることが少なくありません

 

 ところが、これまで、日本においては栄養士・管理栄養士や食と関連する専門職が禁煙指導に積極的に携わったり禁煙推進活動を行うことは少なく、改正健康増進法の施行後も、飲食店などにおける受動喫煙について多くの課題が残されたままになっています。

 

 そこで、この度、管理栄養士・栄養士をはじめとし食や栄養と関連する専門職や興味をお持ちの専門職の方々を対象に、食や栄養との観点から禁煙指導、禁煙啓発活動及び研究等を積極的に推進することを目標として、日本禁煙学会に「食と栄養委員会」を発足いたしました。

(2021年4月1日 設立)

 


■食と栄養の専門家が禁煙分野に参画する必要性

1.喫煙行為は食事やアルコール摂取などの食行動や食事内容と関連することが多い。

 

2.管理栄養士・栄養士をはじめとする食と栄養の専門家は、医療、福祉、教育、企業など、禁煙を必要とする様々な業種に幅広く従事している。

 

3.禁煙指導は、食事指導と同様の行動変容理論を用いることが多い。

 

4.食と栄養の専門家は、受動喫煙などが問題となる飲食店と関係が深い。

 


■委員

(五十音順)(2022.4.1現在)

赤嶺百子  沖縄県浦添市福祉健康部健康づくり課(管理栄養士)

坂手誠治  京都女子大学家政学部食物栄養学科教授(運動生理学)

幣憲一郎  京都大学医学部附属病院 疾患栄養治療部副部長(管理栄養士)

中山玲子  京都女子大学副学長(管理栄養士)

増子佳世  赤坂山王メディカルセンター内科、国際医療福祉大学講師 (医師)

水上由紀  相模女子大学大学院栄養科学研究科教授 (管理栄養士)

宮脇尚志  京都女子大学家政学部食物栄養学科教授 (医師)(世話人)

山川房江  沖縄大学講師(管理栄養士) 

山代 寛  沖縄大学学長(医師)

 


■会員数

60名 (2023年3月31日現在)